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2015.05.14
5月8日、BLS(米国労働省)は、非農業部門の雇用者数が前月比22.3万人増加したと発表しました。
市場予想が約22万人増であったところ、概ね一致したことになります。失業率も、前月から0.1%低下し、5.4%となりました。
3月の雇用者数は8日の改定を受けて、速報値の12万6千人から更に減少し、8万5千人となったとのことです。3月の雇用者増加数の大幅な鈍化は市場に衝撃を与えましたが、一時的な現象との見方が強く、また今月は20万人を超えたことから、依然、米経済は堅調と考えてもよさそうです。
今回の米雇用統計発表に先行して市場では円売りドル買いが進み、円安が進んだ結果、1ドル=120円00―01銭となりました。
今後、引き続き米利上げ時期がいつになるかが焦点となってくるでしょう。雇用統計結果は持ち直しを見せたものの、先日発表された1-3月期の米GDPデータ速報値は0.2%成長へと急減速。改定値で、マイナス発表になることも懸念されています。
3月の雇用統計の落ち込みと併せて、GDPデータの大幅な鈍化が一時的な季節要因だと完全に確認できるまで利上げには動けないとみるのであれば、6月利上げの可能性はなくなり、早くても利上げは9月以降になることが予測されるでしょう。
米景気に自信を見せるFRBとは対照的に米景気の先行きを不安視する声も聞かれます。また、ここ数日の緩和相場の揺り戻し(株安・債券安)にも注意が必要でしょう。