みんなの海外送金 | 海外送金手数料の比較・ランキング・為替情報まで | 2016年6月最新情報更新
2014.09.22
韓国の資産家20人余りが計5000万ドル(約54億4000万円)規模の海外送金を受け、金融当局が詳しい分析に着手しているとの報道がありました。
韓国の金融監督院は当局に申告せず海外から100万ドル以上の資金を振り込んだ国内の入金者に関するリストを韓国外換銀行から提出を受け、分析を行っている。そのリストにはロッテグループの辛格浩(シン・ギョクホ、日本名:重光武雄)会長、化学大手OCIの李秀永(イ・スヨン)会長、大亜グループの黄仁賛(ファン・インチャン)会長、製菓大手ビングレの金昊淵(キム・ホヨン)元会長の子女等、経済界の大物が名を連ねています。
この取引は疑わしい取引と呼ばれ、資金洗浄・マネーロンダリングの観点でしっかりと調査されることになるでしょう。
対象者らは資金について、特殊収益金、賃金、不動産売却代金などと説明している一方、事前に海外投資申告を行っていないとのこと。海外から5万ドル以上を受け取る場合は、その目的などを記した領収確認書を銀行に提出しなければならない。外国為替取引法では国外への直接投資、不動産取得など資本取引の際は取引銀行などに事前申告するよう規定されていますので、それを守っていなかったという事になるようです。
金融監督院は資金の一部が不正資金や所得隠しと関連がある可能性が高いとみている。分析の結果、違法な外貨流出、申告手続きの不履行など外国為替取引法違反の疑いが確認された場合は過料を科し、検察に告発するなど厳重な措置を取る方針と報道されています。
我々一般庶民にとっては縁のない金額の話ですが、海外送金は不安があるものです。しっかりと信頼のおける金融機関で取引されることをおすすめします。