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2014.06.05
欧州中央銀行(ECB)は6月5日、政策金利を10bp引き下げ0.15%にすることを決定しました。
市場予想通りであるために、ユーロ相場への影響は大きくとされていましたが、この決定後5分間で約60銭ほどの大きな動きがありました。
追加緩和が導入された要因として、低インフレの持続リスクが挙げられます。6月3日に発表されたユーロ圏の5月インフレ率は、前年同月比0.5%と鈍化しており、また、同時並行でユーロ高になっており、何らかの手を打つ必要があるとの認識となっています。
ECBは更なる追加緩和策をも辞さない考えです。今後は、資産買い入れも追加緩和メニューとして上がってくることが予測されるでしょう。
マイナス金利導入により、ECBに滞留していたマネーが南欧国債に向けられる可能性があります。そのため、南欧諸国に振り向けられていた日米の緩和マネーが引き上げられ、ユーロ高が修正を与儀なくされる可能性がでてくるでしょう。
アメリカの量的緩和縮小が着実に進むにつれて、対ドルでのユーロ売り圧力が強まると考えられます。
対円についても同様に円買い・ユーロ売りが進むことが予測されます。
日銀の追加量的緩和が行われないまま、ユーロ圏での金融緩和が進めば、円安圧力がかかることは避けられないでしょう。
明日の米国雇用統計も要注意です。