みんなの海外送金 | 海外送金手数料の比較・ランキング・為替情報まで | 2016年6月最新情報更新
2014.07.02
新聞を読んでいると、今日のレートが目につくことと思います。
「3日続伸し、前日比40銭円高・ドル安の1ドル=101円30~40銭で終えた。」というように、日々その値は変わっていきます。
どうして、毎日為替は動くのでしょうか?
変動相場制って何?
それは、日本が為替市場において、変動相場制を採用しているからなのです。
変動相場制においては、純粋に貨幣の需要・供給によって相場が左右されます。為替レートは、その時々の市場での需要・供給によって決定されます。
ちなみに、変動相場制とは逆に為替レートが固定されている固定相場制というものもあります。固定相場制では、1ドル=360円というふうに、レートが固定されています。
変動相場制を採用しつつも、中央銀行が大幅に介入して、一定の範囲内で為替が動くようにしている場合もあります。この制度のことを、管理変動相場制といいます。
また、固定相場制を採用する国の中には、アメリカなどの経済大国に連動する形でレートを固定する国もあります(ドルペッグ制)。
日本やアメリカ、EUなど先進国は、変動相場制を採用しています。
中国は管理変動相場制です。香港ドルはドルペッグ制を採用しています。
どの制度が優れているのか?
国ごとの経済規模など様々な要素によって、どれが優れているとは一概には言えません。
ただ、変動相場制を採用することによって、その国は、自由な金融政策と資本移動が可能となります。
固定相場制やドルペッグ制を採用すると、金融政策や資本移動の面で不自由があると言わざるを得ません。
記憶に新しいところでは、ギリシャを始めとする金融危機でしょうか。
EUは、変動相場制を採用していますが、域内で考えるといわば、固定相場制を採っていることと同じことを意味します。ギリシャで金融危機が起こったとき、共通通貨ユーロを採用していたため、自国通貨切り下げなどの金融政策をとることができずに、深みにはまっていきました。
経済規模が小さい国などであれば、米ドルなど経済大国と連動させることによって、自国通貨の安定をはかれます。
独立した金融政策と自由な資本移動と安定した為替レートの両立は不可能なのです。
為替レートは刻一刻と変わる
日本が変動相場制を採用しているために、レートは日々刻一刻と変わるということはご理解いただけたのではないでしょうか。
変動相場制である以上、様々な市場参加者の思惑によって、為替レートは変わります。
企業のM&A、輸出入、個人のFX取引、時には政府の介入によって、為替レートは変わっていくのです。