みんなの海外送金 | 海外送金手数料の比較・ランキング・為替情報まで | 2016年6月最新情報更新
2015.05.13
4月29日発表のFOMC声明文では、全会一致で金融政策の維持が決定されました。
6月の利上げの可能性は完全に排除されたわけではありませんが、相次ぐ経済指標の悪化により、より慎重姿勢が採られるとの観測が有力視されています。
今回の声明文発表前に米商務省により公表されていた15年1-3月期のGDPは前期比年率で0.2%増。14年10-12月期の2.2%増から大幅に減速しました。この数字を受けて、FOMCは米景気の見通しを下方修正せざるを得ないだろうと多くの市場関係者は注目していましたが、FOMCは「緩やかなペースで拡大」するとの従来の見通しを踏襲しました。
GDPの大幅な落ち込みは厳冬によるもの、との見方も強く、米経済の足取りは次回の4-6月期のデータを精査しなければ不透明なことも多いとの声も聞かれます。
今後は、9月利上げを織り込みつつ市場は推移していくものと考えられます。
現在の円ドル水準は、6月利上げを多少なりとも織り込んだ水準であると考えられます。6月利上げが実現しなかった場合には、円が買われる(円高)要因になることも考えられます。
また、日銀の追加緩和カードは温存されており、日本の物価上昇率が更に伸び悩んだ場合には、更なる緩和の可能性があります。為替水準については、各国の綱引きの状況を見つつ、判断する必要があるでしょう。