みんなの海外送金 | 海外送金手数料の比較・ランキング・為替情報まで | 2016年6月最新情報更新
2016.05.12
日本国内銀行がアジア10カ国を対象にした新たな国際送金網をつくることを検討しています。各銀行ごとに送金手続きをしているものを、幹事となる銀行が一括送金し、手数料を10分の1にまで削減できる見通しです。今のところ、三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行が参加を検討しており、金融庁や全国銀行協会が後押ししているため、他行も追随する可能性が高いと言われています。
この新たな仕組みは、「国際ロー・バリュー送金」と呼ばれ、中国、韓国、タイ、オーストラリア、日本など11カ国が参加し、2018年開始をめどにシステム構築のための協議をはじめるそう。
現在の海外送金手数料は、企業向けが1件あたり4000~5000円、個人向けが5000~6000円ですから、10分の1となれば、企業や個人の負担は大きく削減されます。海外現地法人を持たない中小企業や大企業の小口送金、個人の留学費用などの送金などの利用が想定されます。
現行の銀行がこうした手数料引き下げを急ぐ背景にあるのは、金融とITを組み合わせたフィンテック(Fintech: Financial technology)の台頭です。米国シティグループの買収したベンチャー企業、ペイクイックは90カ国以上で安価な国際送金サービスを展開しています。いずれも手数料は1件数百円程度。日本国内銀行も顧客ニーズを踏まえた新しい仕組みを検討せざる負えないのでしょう。
いずれにせよ、海外送金が必要な人には期待のサービスであることは間違いありません。しかし、まだ検討段階で開始は2018年。現状では、SBIレミットの利用が手数料をおさえた海外送金の確実な方法と言えますね。インターネットを通じて24時間送金依頼が可能で、世界200カ国と地域に送金が可能です。