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2014.07.10
どうして円高・円安になるのだろうか?
「円高になったから海外旅行に行こう。」
「円安だから、輸出企業の株価が上向きになった。」
そのような言葉を一度ならず耳にしたことがあろうかと思います。
円高・円安とはなんでしょうか?どうして円安・円高になるのでしょうか?
円高・円安とは何か?
「1ドル=100円」と「1ドル=90円」どちらが円高かすぐに答えることはできますか?
円高は1ドル=90円のほうですね。
円高・円安というのは、円の価値を示す言葉です。
「いくらで1ドルと交換できるか?」と考えるわけです。
1ドルを手に入れるために、100円が必要な場合と、90円が必要な場合であれば、90円で1ドルに交換できる方が円の価値が高いといえますよね。だから、「1ドル=100円」よりも「1ドル=90円」の方が円高であるというわけです。
円高・円安になる理由
日本は変動相場制を採用しています。
つまり、純粋に市場の需給によって、円の価格が変わってくるのです。
日本円を欲しい人が多いと、日本円の価値はどんどん上がっていきます(円高)。逆に、ドル(対ドルの場合)を欲しい人が増えれば、円売りが増えて、結果として円の価値がどんどん下がってきます(円安)。
「日本円が欲しい」と思う人がどのくらいいるかによって、円高・円安が決定されるのです。
ちなみに、お隣の国、中国では固定相場制が採用されています。固定相場制であれば、市場の需給にかかわらず、常に同じレートで通貨の取引がされることとなります。
どういったときに円の需要が増えるのだろうか?
では、具体的にどのような場合に、円の需要が増えるのか見ていきましょう。
① 輸出の増加
輸出が増加したときは日本円の需要が増えます。なぜなら、日本企業が海外で獲得した外貨を日本円に換えようとするからです。
② 日本の金利が上昇したとき
日本の金利が高くなれば、日本円を運用したいと思う人が増える結果、日本円の需要が増えます。
③ 物価が下落傾向にあるとき。
物価が下落するということは、逆から見ると、貨幣価値が上昇していることを意味します。
そのため、デフレが起こっている国の通貨は選好されることになります。
どういったときに円は売られるのだろうか?
① 輸入の増加
輸入が増加したときには、海外製品を購入するために外貨を獲得する必要があります。そのために、日本円は売られることになります。
② 外国の金利が上昇したとき
日本の金利よりもアメリカの金利の方が高い場合、日本円を売って、アメリカドルで資金運用を行いたいと思う人が増えるでしょう。
③ 物価が上昇傾向にあるとき
物価が上昇するということは、逆から見ると、貨幣価値が減少していることを意味します。
インフレ通貨が嫌われるのはこのためです。
このように様々な要因で、円の価値は決定されます。円高・円安を見るときは、様々な経済活動に目を通す必要があります。
ただ、長期的に通貨の強弱を決定づけるのは、その国の国力といったものなのでしょう。今後の円の動向としては、長期的に円安になるだろうと考えられているのはそのためということもできるでしょう。