みんなの海外送金 | 海外送金手数料の比較・ランキング・為替情報まで | 2016年6月最新情報更新
2016.04.14
2015年の10月からマイナンバーの交付がはじまりました。しかし、マイナンバー制度は日本国内に住民票を持つ人が対象の制度ですので、海外在住の日本人(日本国内に住民票を持たない場合)にはマイナンバーの交付はありません。
1つ厄介なのが、複数の国内銀行がマイナンバー登録なしの銀行口座からの海外送金や、海外からの送金受け取りを拒否するようになったことです。海外在住者でも、留学生や海外に仕事の拠点を持つ人など、日本の銀行口座を保持している人は多くいるはずで、困ったもの。ただし、銀行により対応がわかれ、新生銀行やSMBC信託銀行(旧シティバンク)は経過処置を設けており、2018年まではこの経過処置が継続されるそうです。
解決策としては、マイナンバーを取得すること。そのためには、日本に一時帰国し、住民票を日本国内に戻し、マイナンバー交付を受けるしかありません。在外公館などでマイナンバー交付が受けられるようになるのが望ましい形でしょうが、こうした事務手続きが実施されないまま、制度だけが見切り発車したようです。
在外邦人は現在、130万人いるといわれており、日本国民の100人に1人は海外在住者です。日本政府による迅速な対応が求められています。国としても、海外に出て行ってしまい実態のわからない人たちの現住所と銀行口座を把握できる良い機会なのですから。
そして、これから海外移住を検討している人は、海外送金に困らないように、マイナンバーを確実に取得しておいた方が良さそうですね。